いってんもん屋 Art Studio 凛
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「アート」と一口に言っても 余りにも奥が深くて 収拾がつかないような気もいたしますが、私自身が興味あること・経験の中で吸収したこと・新たな発見などを ランダムに、不定期に ここに書き綴っていこうと思います。
● ガラスのお話-1     ガラスの製法

● ガラスのお話-2     Baccarat(バカラ)  

● ガラスのお話-3     ガラスの形成法 

● ガラスのお話-4     ガラスの装飾
                 (ホットテクニック) 

● ガラスのお話-5     ガラスの装飾
                 (コールドテクニック)
● ガラスのお話-6      ガラスと出逢える美術館

● ガラスのお話-7    日本のアンティークガラス

● 砂彫(サンドブラスト)のお話-1  

● サンドブラストのお話-2

● 

● 

*参考図書:「すぐわかるガラスの見分け方(東京美術)

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ガラスのお話-1
<ガラスの製法>
人類の手でガラスが作られるようになって5000年余りにもなるそうです。当初は「秘法」とされたガラスの製造技術も、今や多彩な技法が用いられています。
しかし、ガラス器ができるまでの基本的な流れは、昔も今も大差はありません。

1.原料を混ぜ合わせる
 
(珪素<Si>・ナトリウム・カルシウム・鉛など)
  *原料の比率により、できあがるガラスの種類が決まります。

2.溶かす
 
混ぜ合わせた原料に熱を加えて溶かします。

3.形を作る
  目的に合わせ、型を利用したり、空気を吹き込んだりして形成。

4.熱いうちに装飾
  色の違うガラスを貼り付けたり、前面に被(き)せたりする場合は
  熱いうちに。

5.ゆっくり冷やす
  急激に冷やすとひび割れしてしまいます。

6.冷えてから装飾
  カットや彩色等は最後の工程。

アートを語る前に・・・
自分も初心に返ってみようと思いました。ガラスをいう素材ひとつとっても、奥が深いものです。興味のある素材は他にもヤマほどありますが、やっぱり先ずはガラスから。

歴史を辿れば辿るほど唸ることばかりで、自分は何が引き継げるのか、どこがアレンジできるのかと足踏みしてしまうのですが・・・

土台さえしっかりしてさえいれば、そこにヒラメキを、感性を加えれば、必ずや!!!と信じたいです。

ガラスの種類
特徴・成分比率
用途
 ソーダガラス 安価で丈夫=日用品に多く使用される。
珪素70%、ナトリウム13%、カルシウム7%、その他10%
窓ガラス・保存ビン、コップなど
 (鉛)クリスタルガラス 光の反射率や屈折率が高く、カットすると美しい輝きを見せる。
珪素55%、カリウム15%、鉛24%、その他6%
ワイングラス、高級食器、切子など
 カリ・クリスタル(カリガラス) 鉛の代わりにナトリウムやカルシウムを使うことで、軽く堅牢(けんろう)なクリスタルガラスとなる。
珪素75%、ナトリウム5%、カルシウム5%、カリウム15%
ボヘミア・ガラス、メガネのレンズなど
 ホウ珪酸ガラス ホウ素を加えることで、化学的耐久性を増し、急熱・急冷に強くする。
珪素80%、ホウ素12%、アルミニウム2%、その他6%
耐熱食器など
 石英ガラス 純度が高いため、透明度が高く、望遠鏡や双眼鏡の光学機器に使われることが多い。
珪素100%
光学機器・光ファイバーなど
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ガラスのお話-2
<Baccarat:バカラ>
歴史:
創設は1764年、フランス北東部ロレーヌ地方バカラ村に誕生。当時のフランスは相次ぐ戦争で打撃を受け、失業者が溢れた状態で、ロレーヌ地方メッスの司教ラバルが失業者救済策として、国王ルイ15世にガラス工場の設立を嘆願したのが、バカラ社誕生のきっかけだそうです。

1817年からは屈折率、透明度の高い鉛クリスタルガラスの製造を開始。さらに1823年、5代目の経営者ゴダール=デマレが上質の素材と様々な技法の開発を進めてからは、その完璧な技術を惜しみなく注ぎ、各国の皇帝、国王の特注品などをてがけ続けています。

素材:
バカラの美しさの秘密はまず第一に素材。
通常、「クリスタルガラス」と呼ばれるのは、原料に含まれる酸化鉛の割合が24%を超えたもの(ガラスのお話ー1の表参照)だが、バカラの場合なんと30%!他の成分と微妙なバランスを取った独自の調合が、ダイヤのような輝きと重量感を生んでいて、指ではじいた時に「キーン」と澄んだ金属音を響かせるのだとか。

秘密その2は、職人の高度な技巧。溶けたガラスの操りはもちろん、カットやグラヴィール(ガラスのお話3参照)エッチングなどの装飾に優れた技術があります。

また、バカラにはこれまでにMOF(Meilleurs Ouvriers De France=フランス最優秀職人)という称号を受けた職人が数多くいるそうです。

完璧な透明度とすぐれた機能性。
バカラの知名度と美しさの裏には、積み上げてきた名声に甘んじず、常に最高のものを追求し続けきたプライドと自信が感じられ、何とも言えない気持ちになりました。

高級ガラスの代名詞ともいえる程その名は有名ですが、その意外な歴史背景や美しさの秘訣はあまり知られていないのでは?

かく言う私自身もお恥ずかしいことに、つい最近まで知りませんでした。意外な背景を知ってしまい、また溜息、タメイキ・・・

それにしてもあの赤い箱そして「Baccarat」の赤ロゴの並んだ白いリボン。高級嗜好でもない私も見るだけで胸が高鳴ります。

お仕事柄、いろんなバカラがウチにやってきますが、加工が終わるとすぐに旅立っていきます。

いつも手元にあるのは、クリスマスプレゼントに大切な人から頂いたワイングラス1点だけです。笑

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ガラスのお話-3
<ガラスの形成法>
どの手法も、熱いうちに変形し、冷やし固めます。
ガラスをカタチ作る、と聞くと、誰しも長い棒に口をつけて「ぷーっ」っと吹く姿を思い浮かべるのではないでしょうか?

もれなく私もその1人でした。苦笑
もうひとつ思い浮かべるのは「トンボ玉」。こちらはよく、デパートの特設会場などでも見かけます。卓上でバーナーなどを使って様々な色のガラス棒を溶かしながらビー玉のようなカタチで、魅力的な柄を創り出します。これまた不思議な美しさです。

・・・最近は既成のガラスへの加工だけでなく、形成へも興味を持ちつつあります。

図があればもっとわかりやすいと思うのですが、(ゴメンナサイ)追って追記する(かもしれない)として、ここではまず、大きく分けて形成方法をご紹介します。

・・・因みに私が経験があるのは「フュージング」だけです。機をみてひとつずつ、いつか制覇したいと思っています!

それにしてもガラスひとつとってみても、何とも奥深いことでしょう!

●宙吹き
溶かしたガラスを。吹き棹(ふきざお)と呼ばれるパイプに巻きつけ、風船のように息を吹き込んでふくらませる。形ができあがったら、少量の溶けたガラスをつけた棒(ポンテ)を器のソコにつける。吹き棹を切り離し、最後に口の部分を整え、ポンテを外して除冷炉に入れ冷ます。

●型吹き
金属や木などで型をつくり、宙吹きと同様、溶かしたガラスを巻きつけた吹き棹を型にあてがいながら吹きつける。型から取り出し、ポンテを使って形を整え、除冷炉で冷ます。ガレが使った「スフレ」という技法はこの「型吹き」の1種。

●レースガラス
棹に溶かしたガラスを巻き取り、細いガラス棒をそのわまりにつける。加熱してよじりながら細く引き伸ばして縞模様(レース棒)を作る。レース棒を切断して並べ、過熱して定着させる。先端に溶けたガラスをつけた吹き棹に筒状に巻き取り、先端を閉じる。最後にポンテを使って形を整え、ポンテを外して除冷炉へ。古い技法だが、レースの産地であるヴェネチアで発達したそう。

●型押し(プレス成型)
金属で凹型と凸型を作り、凹型の中に溶けたガラスを入れる。その上から凸型を強く押し付け、型から外す。古代から使われてきた技法で、短時間に複雑な模様や形をうつしとることができる。

●フュージング
ガラス板やガラス片を重ねたり並べたりし、電気炉など比較的低温で溶着させる。(ガラスが溶け合って、ひとつの塊になる)

●(サンド)キャステヒング(鋳造:ちゅうぞう)
金属などで原型を作り、それを砂に押し付けて型をとる。砂の型の中に溶けたガラスを流し込み、ガラスが固まったら取り出す。彫刻作品に適した技法で、同じものを幾つも作ることができる。

●モザイク・ガラス
断面が様々の色や模様の色ガラス棒を作り、色ガラス棒を薄く切る。凹型の型の中に敷き詰め、凸型を合わせて加熱しでガラスを溶着させる。冷めてから型をはずす。沢山の小花が散りばめられた模様の場合は、イリフィオリ(千の花、ミルフィオリとも)呼ばれる。

●パート・ド・ヴェール
石膏などで型を作り、その中にガラスの粉や、それを特殊な糊で練ったものを詰める。型ごとガラスが溶ける適切な温度の釜に入れ、冷ましてから型からはずす(石膏を割る)古代からの技法途絶えていたものが、アール・ヌーボー期に復活した。

●コア・ガラス(コアテクニック)
粘土などで芯を作り、芯に溶けたガラスを熱しながら巻き取る。別の色ガラスを巻きつけ、とがった道具で引っかき、装飾を施す。冷めてから芯を取り出す。

●バーナーワーク(とんぼ玉作り)
鉄の棒などに、後でガラスを外しやすいように離形剤を塗り、溶けたガラスを巻きつける。ガスバーナーで熱を加え、別の色ガラスで装飾を施し、冷めてから棒をはずす。

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ガラスのお話-4
<ガラスの装飾-1>
ガラスに模様や絵をつける「加飾」の技法は多様にあります。私が専門にしている「サンドブラスト」もそのひとつ。詳しい説明は改めるとして、ここでは大きく分けてのご紹介に留めます。

まずは熱いうちに装飾を加える『ホットテクニック』。そして冷えてから行う『コールドテクニック』
まずは『ホットテクニック』から。

実際の製品や作品は、これらの技法を単独ではなく組み合わせられることが多いようです。

ここにあげたのは数ある技法の中でも代表的な技法や呼び名です。

【熱いうちにする装飾:ホットテクニック】

●泡ガラス
熱く溶けた素地のガラスに剣山などを差したり、木片などを入れてガスを発生させ、内部に気泡を生じさせる。封じ込まれた気泡が乱反射によって銀色の輝きを放つ。スウェーデンやフィンランドなど北欧の作家たちが効果的に多様した。琉球ガラスでイメージできるでしょうか?

●被(き)せガラス
素地のガラスの上に、別の色のガラスを被せかける。
ガラスに色の層ができ、カットなどの加工をすることで、単色にはない複雑な色合いや模様が楽しめる。日本の薩摩切子や江戸切子、中国の乾隆(けんりゅう)ガラス、アール・ヌーヴォーのガラスなど。

●アプリカッシオン(アップリケ)
ある程度形作ったガラスの塊を溶着し、冷ましてから細部に彫刻を加える。立体感のあるリアルな表現が可能で、ガレをはじめ。アール・ヌーヴォー時代に最も多く用いられた。

●アイスクラック
高温状態のガラス器を瞬間的に冷水にひたし、再度加熱して冷ます。ガラスの表面に氷が割れたときのような文様があらわれる。16世紀にヴェネチアで始められ、現在に受け継がれているそうです。

ヴィクトリフィカッシオン
熱いガラス素地に細かく砕いた色ガラスをまぶし、加熱して素地になじませる。多数の色斑(しきはん)が混じりあった華やかな効果を、比較的簡単に作ることができる。ローマ時代に既に行われていたが、アール・ヌーヴォー期にはドーム兄弟がしばしば用いた。

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ガラスのお話-5
<ガラスの装飾-2>
【冷えてからする装飾:コールドテクニック】

●ゴールド・サンドウィッチ
文様をあらわした金箔や銀箔を二層の透明ガラスの間に挟みこむ。ガラスに挟まれているため、金銀の繊細な文様や輝きが損なわれない。ローマ時代から作られ、ボヘミアアラスで多用。

●カット・ガラス
多用な形状のグラインダーと研磨剤を使って、ガラスの表面に様々なパターンの幾何学文様を彫りこむ。ガラス面に複雑な光の反射が生まれ、きらめく効果。始まりは紀元前と言われ、日本には江戸時代に伝わり「江戸切子」と呼ばれている。

●グラヴィール(ホイール・エングレーヴィング)
銅製の小さなグラインダーを、研磨剤をつけながら回転させ、ガラスの表面に繊細な彫刻を施す。グラインダーは約100種類もあり、その使い分けで緻密な絵画的彫刻が可能。中世の水晶彫りに使用していた技法を16世紀頃からボヘミアで使い始め、17〜18世紀に隆盛となったそうです。

●エナメル彩
エナメル(低温で溶けるガラスの粉末)を油などで溶き、ガラスの表面に絵を描きさらに低温で焼き付ける。エナメル顔料とガラス素地が一体化して、剥げ落ちたり変色したりすることがない。古代から使われ、イスラム時代に大発展した後、ヨーロッパ各地に広まったという。

●サンドブラスト
ガラスの表面に保護膜を貼り、文様部分だけを露出させ、砂状の微細な粒子(金剛砂など)を吹き付けて、ガラスを削りとる。削られた部分がツヤ消し状となる。吹き付ける圧力や粒子の大きさにより、立体感のある大胆や図案や繊細な線など調整ができる。元来は船の錆落とし手段であり、19世紀末からガラス加工に使われるようになったそうです。

●ダイヤモンド・ポイント彫り
ダイヤモンドあるいは硬い鉱物の細片をつけた道具で、線刻や点刻などの細かい文様を施す。最も繊細で絵画的な文様を表現できるとされている。点刻の場合には特に「スティップリング」と呼ばれる。古くから行われていたが、16世紀にヴェネチアで盛んになったのち、オランダ・イギリスなどで発達・流行した。

●エッチング
ガラス表面に張った保護膜の文様部分を削り、フッ化水素酸と硫酸の混合液にひたすと、その部分が腐食する。腐食時間を加減することで、深く彫り込んだりツヤ消し状にしたり様々な効果を得られる。アール・ヌーヴォー期にガレが華麗な表現を展開した。

●カメオ彫り
素地のガラスに異なる色のガラスを何層かに被せ、グラヴィールやエッチングで浮き彫り模様を作る。色彩豊かで立体的な浮き彫り模様うぃ表現できる。ローマ時代に貝のカメオ彫りを真似て始まったのが、のちにアール・ヌーヴォー期のガラスなどに多く行われた。

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ガラスのお話-6
【ガラスと出逢える 美術館】
許されるならヨーロッパを放浪したい・・・でもなかなかそうもできずにウズウズ。
国内にもガラスを中心に展示されている美術館・博物館は数多くあります。ここではその中でも私が個人的に行ってみたい&行ったことがって是非オススメ!をご紹介します。
(公共施設ということで、リンクを貼らせていただきました。サイトをご覧いただくだけでも溜息が出るかも・・・。アクセス方法や雰囲気など、ご参考まで。)
金森美術館・バカラコレクション 函館市末広町 バカラコレクションを常設展示
北一ヴェネツィア美術館  小樽市堺町 金彩ガラスが中心
大村美術館 秋田県仙北郡角館町 ラリック400点を1年で一巡
エミール・ガレ美術館 栃木県那須郡那須町 ガレ作品を常設展示
東京都庭園美術館 東京都港区白金台 旧朝香宮邸:ラリックのインテリア
箱根ラリック美術館 箱根町仙石原 アール・ヌーヴォーやアール・デコ
ポーラ美術館 箱根町仙石原 ガレ・ティファニー・ドーム兄弟・ラリック等
北澤美術館 長野県諏訪市 ガレ中心のアール・ヌーヴォー作品と日本画
世界のガラス美術館 石川県加賀市 常設はアール・デコやヴェニチアもの
あかりの鹿児資料館 兵庫県加古川市 常設展示はランプ類
ルイス・C.ティファニー庭園美術館 島根県松江市 ティファニーの作品群は勿論、庭園が見事
尚古集成館 鹿児島市吉野町 薩摩切子や島津家のボヘミアガラスなど
飛騨高山美術館 岐阜県飛騨市 明治〜大正の豆ランプなど
飯坂明治大正ガラス美術館 福島県福島市 明治〜大正の和ガラス約1000点
山中湖高村美術館 山梨県南都留郡 アール・ヌーヴォー約70点
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ガラスのお話-7
<日本のアンティークガラス>
【江戸から大正の「びいどろ・ギヤマン・ガラス」】

江戸時代は、それまでトンボ玉程度しか作っていなかった日本に「和製ガラス器」が登場した時代。長崎で作られたガラスが始まりとされ、製法はポルトガル伝来とも中国伝来とも言われています。

江戸中期には、大阪や江戸まで製法が伝わり、さらに幕末には薩摩、佐賀などの諸藩でも盛んに作られるようになりました。

「びいどろ」はポルトガル語でガラスの意味。江戸後期に江戸や薩摩で切子ガラスが作られるようになり「ギヤマン」と呼ばれることもあったそうです。素材は鉛、当時は現在の含有量よりかなり多く、見た目より重く指ではじくと澄んだ金属音を響かせていました。

吹きガラスも江戸時代から制作され、黄色や緑、藍色などの落ち着いた色で薄地が多いようです。これは19世紀はじめまでは日本で徐冷(なまし)の技術が普及しておらず、小さく薄いものしか作れなかったため。しかしその薄さから懐かしさや素朴さが感じ取られ、「びいどろ」の魅力になっています。やわらかな丸みを帯びた徳利やちろり、盃などは、この時代独自のものだそう。

江戸後期にはガラス原料の調合や徐冷技術の研究が進み、大きく厚手の器が作られるようになりました。それに伴ってヨーロッパに習い厚手の素地にカットをほどこし、「ギヤマン」の典型は江戸の切子や薩摩切子となりました。器の形も洋風なグラスやボトルから重箱や印籠、文房具、櫛、根付など和風なものまで変化に富みます。美しく実用的な舶来ガラスに何とか追いつこうと模倣と研究を続けた結晶なのでしょう。

その後明治維新という大きな社会変革によって、日本のガラス事情は一変。明治6年(1873)には本格的な西洋式ガラス工場が東京・品川に設立され、やがて欧米と同じソーダガラスの日用品が製造されるようになり、日本人に身近なものになっていきました。「氷コップ」はこの時代の代表的な器で、カキ氷やアイスクリームの登場と共に普及し、未だにコレクターファンが多いそうです。

もう一つは型押し(プレス)技法で成形したプレート類。ヨーロッパを真似たレース文様から、菊や桜、梅鶯、鹿に楓、千鳥といった日本独自の花鳥風月をとりいれたものまで、様々なデザインがあります。ヨーロッパと比べると完成度は低いものの、そこに懐かしい風情が漂っています。プレス皿には欧米をお手本にして日本の文化を巧みに取り込もうとする明治・大正という時代の息吹が吹き込まれているかのようです。

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砂彫り(サンドブラスト)のお話-1
はじめて「サンドブラスト」の存在を知った時、ワクワクしたことを今でもよく覚えています。

繊細なガラスを扱うのに、こんなギョーギョーしい道具を使うことに。

硬い素材であれば、ガラスだけでなく、木でも石でも金属でも、加工ができること。

そして完成品の美しさ。

アイデア次第でいかようにも操れそうな魅力。

何より「彫る」ということに惹かれたような気がします。

もともとは船の錆び落としのために開発された「サンドブラスト」。
もちろん今でも、船はもちろん車やバイクのサビ落としに利用されています。

19世紀末頃から、ガラス工芸にさかんに使われるようになったそうです。

彫り方も色々あり、色んな表現ができます。そこも魅力のひとつです。

続きは次回のお楽しみに・・・

方法:
ガラスの表面に保護膜(マスク)を貼り、文様部分だけを露出させ、
砂状の微細な粒子(金剛砂こんごうしゃ、など)を吹き付けてガラスを削り取ります。

つまり、ものすごい勢いで砂を噴射させて彫るわけです。

この「ものすごい勢い」は、エアコンプレッサと呼ばれる機材(簡単に言うと、人工的に空気を作る機械)で作った空気の圧力です。

・・・「そしたら部屋中砂まみれ?」って想像されそうですね。

いやはや、今や技術の進歩のお陰様で、4畳半程度のスペースに機材が納まります。(いわゆる「工房」のイメージは無く、「家内工場」のような環境です(笑

1.エアーコンプレッサーで空気を作り
2.サンドブラストマシン内で砂を噴射させて彫ると
3.粉塵は集塵機に吸い込まれる

という具合です。

大きく分けて3つの機材、左から
・エアーコンプレッサー(空気生成機)
・サンドブラストマシン(砂噴射機)
・集塵機(粉塵収集機)
です。

サンドブラストマシンの中に、砂とエアコンプレッサーから管で繋がった噴射機があります。蓋を閉めて下部の2つの口から手だけを入れ、噴射させるので、外部に砂が飛び散る心配はありません。同様に管で繋がった集塵機が、削りとった粉塵を収集してくれます。
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